亡陰

身体の陰液が突如として大量に消耗・消失して、全身の機能が著しく衰退する一種の病理状態をいう。

亡血

「亡」とは紛失・消失の意味。「亡血」とは吐血・鼻出血・下血・血尿など出血性病証の総称である。

芒刺舌

舌面上にとげ状の隆起があり、触れると手に当たるものをいう。患者には舌上が滑らかでない感じが自覚症状としてあり、舌面上に食べた物が残留しやすい。

望診

四診の1つ。視覚により人体すべての状況(神・色・形・熊・舌象・小児の指紋など)および排泄物などの観察し、患者の疾病の状況を理解する方法が望診である。

亡陽

身体の陽気が突如として失われ、全身の機能が著しく衰退する一種の病理状態をいう。

崩漏

経崩、または崩中漏下ともいう。非月経期に大量の性器出血がみられたり、出血が持続するものを指す。

房労

房室傷ともいう。房事の過多や不摂制を指す。

補瀉

「補」と「瀉」は、針灸治療における2つの治療原則である。「補」は充たすの意味で、人体の不足を補うことであり、主に虚証の治療に用いる。「瀉」は取り除くの意味で、人体の過盛を取り除くことであり、主に実証の治療に用いる。針灸の補瀉作用は、種々の刺針手技を用いて、異なる刺激強度や特徴を生み出すことによって得られるものである。具体的な補瀉手技には数多くの種類があるが、臨床では、迎髄補瀉・提挿補瀉・徐疾補瀉・捻転補瀉・閉闔補瀉・呼吸補瀉・平補平瀉などがよく用いられる。

補法

八法の1つ。人体の陰陽・気血・臓腑の虚損を補養する治法である。

奔豚

奔豚気ともいう。「豚」は豚のこと。「奔豚」とは発作が起こると胸腹部に生じた気が腹部から上に向かって突き上げ、あたかも豚が駆け抜けるような感覚を覚える病証のことである。