中医学基本用語(う)

雲霧移晴

眼の外観は正常であるが 視界に雲や霧のような影像が移り

それが視界の移動に同調して動くという多種の眼疾患で常見される症状を言う

熨法

薬物に酒か酢を加え炒り 布に包んで直接患部に押し当て 患部の気血を促進する治療法

烏珠

黒晴のこと

眼球のうちの外観が黒色の部分を言う

解剖学上では 角膜部分をいう

鬱冒

「鬱」は滅入っている状態であり「冒」はめまいがしてかすむことを指す

「鬱冒」とは滅入っている状態で めまいがしてかすむような状態が同時に出現することを言う

これが悪化すると「昏倒」することがある

多くは血虚や津液衄損 または重い病の後期 肝気鬱結 外邪に阻害されることでおこる

鬱証

情志の失調により 気機が鬱滞して発症する病証である

症状として

精神の抑うつ 情緒不安定 脇肋部の膨張感疼痛煩躁 怒りっぽい 悲嘆にくれる咽頭部の違和感 不眠 多夢

発症として

鬱怒 思慮 悲哀 憂愁などの情志の変調にて肝疏泄 脾運化 心神志を主る作用が失調する