「乗」とは、強者が弱者を蹂躙するという意味である。五行の分類では、肝は木に属し脾は土に属する。したがって木乗土とは、肝木の勢いが強すぎて脾土を過度に克したために、脾土の不足を招くという病理的な現象を指している。
眼弦・目綱ともいい、上下眼瞼の辺縁部を指す。俗称を瞼縁といい、瞼縁の上には睫毛が生えている。上瞼縁を目上弦・目上綱ともいい、下瞼縁を目下弦・目下綱ともいう。瞼縁は外側が眼瞼と接し、内側は眼瞼結膜と接する。瞼縁は眼球を保護し外傷を防ぐ役割を担っている。
四診の1つ。患者に直接症状を尋ねたり、また付き添い人に患者の様子を問いかけることにより、患者の病歴・自覚症状・既往歴・健康状況・家族歴・治療経過・疫病と関連する状況を把握し、疫病を診察する方法が問診である。問診は四診の中でも重要な診察法である。問診時には、患者の病痛の所在・発病時間・原因・経過などの状況を目的をもって問う必要があるが、主観的な判断により患者に暗示をかけたり、会話を誘導したりしてはならない。またほかの三診の状況と結び付けて総合的に分析し、総合的・客観的に診断する必要がある。