脈象の1つ。脈拍が緩慢で、一息の脈拍数が3回以下(1分間の脈拍が60回以下のものに相当)のものをいう。
別名を温痹とも呼ぶ。「痹」とは、痹証のこと。「着痹」とは、湿邪が中心となり、風邪・寒邪を伴って人体に侵入し、気血をするために起こる痹証のことである。
人体の生理・病理・̪疾病の発生と発展過程を研究するとともに、診療法則と理法方薬のすべてを備えている、中国特有の医学学科。その内容には、3つの面が含まれている。①基礎医学理論 ②臨床医学各科 ③中薬方剤理論
中焦にある脾胃の気のこと。具体的には、飲食した水穀を消化・吸収・運搬し、清気を上昇させ濁気を下降させる、脾胃の生理機能のことを指す。
湿熱の邪が中焦に困滞して、湿熱が燻蒸し脾胃の気機の昇降が失調して出現する病証を指す。
卒中とも呼ばれ、突然に昏倒して人事不省となり、加えて口や眼の歪み・半身不随・言語障害といった一連の主症状がみられる病証である。
腹部に硬結が出現し、脹満・疼痛を起こすなどの症状を呈する病証。
肝気鬱血に起因する腹部硬結(膨満、疼痛を伴う)のこと。
瘀血の停滞に起因する腹部硬結(脹満、疼痛を伴う)。臨床的には小腹部の硬結(固定して移動せず、押すと痛む)のほかに、顔色がくすむ・皮膚に潤いがない・口が渇くが水を飲みたくない・月経周期遷延・経量が少ない・月経痛などの全身症状を伴う。
陰陽を調整する。「調整」とは、協調・平衡をとらせるという意味である。
「疔」は釘と同義。「疔瘡」とは体表部の皮膚に発生する危険な急性の化膿性疾患である。
疼痛に脹感を伴う自覚症状をいう。
「潮」は、潮のみちひきを表す言葉。発熱の状態が潮のみちひきのような規則性をもち、いつも一定の時間になると発熱したり、熱勢が強くなることを形容した語句である。
「腸」は大腸・小腸を指す。「痹」は閉塞不通という意味である。「腸痹」とは、大腸・小腸の気機が閉塞して通じないために引き起こされる一連の病証を指す。
脈象の1つ。脈来が比較的長くて寸と尺の部位を超える脈である。
腹鳴・腹中雷鳴とも呼ばれる。これは腸の蠕動に伴い発生する音のことである。
艾炷を穴位の皮膚上に直接おいて施灸する方法。
脈象の1つ。脈来が浮取で手に応じず、沈取してはじめて感じるもの。「沈」の脈象は、軽く押えただけでは触れることができず、筋骨の間まで強く押えることによって、はじめて拍動を感じることができるものをいう。