け中医学基本用語(け)

下法

八法のひとつ 大便を瀉下することにより 下焦に停滞している宿食 瘀血 水邪 など実邪を体外へ排出させる方法 正気が虚していない証に適用される

眩暈

頭暈ともよばれ

「暈」は目がグルグルまわるということ頭暈を意味する

 

目がまわる症状と目の前が暗くなる症状を言う

原穴

人体の元気作用が集中するツボ

元児

膻中のこと

元神の府

脳のこと 「元」には首という意味があり 「元神」には神明を統括する元首をいう

弦脈

脈象のひとつ

脈来が長くてまっすぐで、しかも比較的大きな弛張力がある脈

琴の弦を押さえたような脈

主に肝気亢盛によりおこり 各種疼痛証にみられる

経刺

古代刺鍼方法  九刺法のひとつ ある経脈に病があるとき その経脈上の穴位を選んで刺鍼する方法

経気

脈気ともいい 経絡の気あるいは経脈の気の略称

厥証

厥ともいう

卒倒 人事不省 四肢が氷が如く冷たいを主とする病証

軽症のものは 徐々に蘇生する

重症のものは 覚醒しないまま死亡に至る

 

虚実とあり

 

実証の多くが 情志失調におり肝陽上亢 飲食不節による積滞内停による気機逆上による上部清竅が閉じる

そして発症にいたる

虚証の多くは

身体の気虚により気虚下陥 清陽不昇、あるいは病により気血の損傷をうけ

また出血により気血が上昇せず 清竅が養われないことで発症に至る

血泄

便血 尿血のことをいう

血熱

血分に熱があること または熱邪が血分に侵入することによりでる症状をいう

心煩 躁動し発狂する 口が乾くが水は飲みたがらない 夜間身熱顕著など

更に進行すると 鼻出血や皮膚班疹などの各種の出血症状がある

女性では月経の周期が早まり 量も多くなる

舌質紅 脈細数

血虚生風

肝血が虚損して筋脈の滋潤不足となり虚風が内動する病証

症状として

眩暈 四肢の麻木筋脈の拘攣 肌肉の痙攣 目の乾燥 爪甲淡泊艶不足 舌質淡 脈弦細など

血海

① 衝脈を指す  衝脈とは十二経脈が集まるところ

② 肝の臓を指す 血を貯蔵して調節する機能がある

③ 経穴名    足太陰脾経

血瘀

血液の運行が瘀滞してでる病証(瘀血)

瘀血が阻滞する部位によって症状にちがいがある

心阻滞...胸悶 心痛 口唇青紫

肺阻滞...胸痛 咳血 

胃腸阻滞...嘔血 血便

多種に及ぶも共通点として 疼痛は針で刺すような痛み 青紫色 腫塊 出血 皮膚甲錯 舌瘀斑 脈細渋 など

血虚

血の不足によっておこる病証をいう

症状として

気色は白く 眼瞼裏爪甲耳朶口唇色舌質は淡泊 眩暈 不眠 麻木 脈細無力

脈管中に運行する血のこと